本群では,情報通信における最も基本的な概念である信号・システムについて,情報,回路とシステム,信号処理の側面から記述している. まず,情報に関する基礎理論として,1編から3編において,情報理論,符号理論ならびに暗号理論について記述している. 回路とシステムに関しては,4編では回路理論について,6編から8編では,アナログ回路を対象とした電子回路,ディジタル回路を対象とした論理回路並びにシステム制御について記述している. 更に,信号処理については,6編で信号理論,9編と10編ではディジタル信号処理並びに超音波信号処理について記述している. システムと信号処理の双方に関連する非線形問題については11編で,またシステム構築上有用な信頼性理論については12編で取り扱っている.